手紙
【手紙】皆さんが思うのは、ハガキやラブレターなどの手紙ですね。
私たち表具師には、まったく違う意味の【手紙】という言葉があります。
掛け軸や屏風を創る時に裂地を使用するのですが、その裂地に薄い和紙を張る作業を「裏打ち」といいます。
裂は織物ですので、反物から取り出したときは、柄も真っすぐではありません。
ですから「裏打ち」をする前に、柄を整える必要があります。
その時に使う物が【手紙】なのです。
まず、裂に【手紙】を真っすぐに貼り付けます。しっかり乾いたら【手紙】に糊を付け作業台に貼り、柄を整えます。
ここで初めて「裏打ち」作業ができるのです。
作品になるときには切り落とされてしまう【手紙】
掛け軸を制作するうえで無くてはならない大切な存在なのです!
想いを伝える手紙、想いを形にする【手紙】、どちらも心が温かくなるものですね〜。
■京表具小野澤ホームページ
http://kyohyogu-onozawa.kyoto.jp/
- 2018.11.14 Wednesday
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- 01:46
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- by 京表具 小野澤